Monacaには複数のエディションが存在します

Monaca Educationは2019年度より、通常版Monacaから派生する形で誕生しました。

両者の版の違いを「エディション」と呼んでいます。
2012年度から続いているMonacaを通常版、あるいはエキスパート版(開発者・ビジネス向け)と呼びます。
また、教育用のMonacaを教育版、Education版、あるいはMonaca Educationと呼びます。

なお、Monacaには特定の企業向けにカスタムしたエディションも存在します。

エディション違いによる注意事項

エディション毎にシステムが完全に分かれています。
アクティベーションコードを使いまわしたりプロジェクトを相互に共有・連携することは一切できません。
デバッガーアプリも異なりますのでご注意ください。

逆に、システムが分かれているため1つのメールアドレスで両方のエディションにアカウント登録することも可能です。

Monaca Educationはこんな方にお勧めです

はじめてプログラミングに挑戦される方や教育目的でプログラミングツールを検討されている方にはMonaca Educationを強くお勧めします。
メニューや機能などが教育用に整備されているため、これからプログラミングを学ぶ方に最適です。
また、2022年度からはEducation専用機能としてクラウドデータベース機能やWeb公開機能も搭載され、高度なアプリ制作をMonaca Educationだけで簡潔させることも可能となりました。

Monaca Educationは個人でも利用可能です。また教材サイトの「あんこエデュケーション」や「ぷよぷよプログラミング」は個人の方でも無料で利用可能です。

エディション&ライセンス別・機能比較表

  • 注意事項:このページに記載された通常版の各ライセンスの説明はあくまで参考です、契約の際は通常版サイトの最新の説明をご確認ください。
Monaca Educationと通常版の違い
  Monaca Education 通常版
概要 教育向けにユーザーインタフェースや機能をカスタマイズしたMonacaです。授業での利便性を大幅に向上しつつ高速化と低価格化を実現しました。数百人単位での一斉同時利用や県単位での利用実績があります。 HTML5アプリ開発を誰でも簡単に行えるよう、2012年よりアシアルが提供しているクラウドアプリ開発環境です。HTML5アプリ開発のあらゆるニーズに応えるため、様々な機能を搭載しています。
用途 授業利用・自宅学習
プログラミング入門・STEM教育
課題制作・PBL
受託開発
アプリ制作全般
自社サービス開発
対象 中学校(技術・家庭科)
高校(教科情報・課題制作など)
大学・専門学校(プログラミング入門・課題制作など)
一般(趣味・自己研鑽)
企業
プロフェッショナル
大学・専門学校
更新頻度 大規模アップデートは年度毎 随時更新
ライセンス展開 Free
Basic
Standard
Free
旧Education
Gold (エキスパートプラン付帯)
Pro
Business
Enterprise
支払い方法 請求書払い
ライセンス付帯の書籍を書店購入
書店&販売店経由(中高生向けプラン限定)
カード払い(Edu系はカード不可)
請求書払い(Proは請求書不可)
MonacaIDE 高速・軽量・教育版限定の便利機能を搭載 エキスパート向けの開発機能を搭載
教育版限定機能 Web公開機能
答え合わせ機能
クラウドデータベース機能
Cordovaプラグイン 教育向けにアシアルが厳選したプラグインを全ライセンスに提供 カスタムCordovaプラグイン機能にて外部プラグインの持ち込みが可能(上位ライセンスのみ)
アプリのビルド × 有料プランでは無制限の利用可能
デバッガーアプリ Monaca for Study
※ 2024年よりメンテナンスモードに移行
Monacaデバッガー(Androidのみ)
カスタムビルドデバッガー
連携サービス Classi、Google、Microsoft Github
サポート 有料プラン導入校に対してMonaca Education事業部が対応 サポートチケット制

エディションに関するQ&A

どちらを使えば良いですか?
公式テキストや動画解説もありますので、まずは教育版をご利用することをお勧めします。
教育版で作成したプロジェクトを通常版に持っていくことはできますか?
無保証ですが可能です。教育版はFreeライセンスでもエクスポート機能が解放されています。まずは教育版でMonacaを体験してから通常版へ移行するのはオススメの利用方法です。
教育版で機能不足を感じるケースはどのような場合でしょうか?
iOSやAndroidアプリを「ビルド」する場合に教育版は制限があります。カスタムCordovaプラグインを使いたい場合やGithub連携を行いたい場合、それと、トランスパイル機能を前提としたフレームワークを利用した開発を行いたい場合などには機能不足を感じる可能性があります。
アプリのビルドができないと困りますか?
教育版では「Monaca for Study」というデバッガーアプリを公開しています。こちらを利用すればスマホ上でアプリの動作を確認することができます。スマホ固有のセンサー類なども利用可能です。
教育版と通常版におけるデバッガーアプリの違いを教えてください
教育版のデバッガーアプリである「Monaca for Study」は学校の授業利用を想定しており、大幅なアップデートは年度単位と定めております。また、教育用に厳選したCordovaプラグインを予め豊富に搭載しております。
通常版のデバッガーは更新頻度が随時となっており、また、標準搭載プラグインは控えめです。なお、通常版の上位プランでは、様々なプラグインを組み込んだオリジナルのデバッガーをカスタマイズ生成できる仕組みがあります。
Monaca for Study2023度版の特徴を教えてください
QRコードリーダーのプラグインが変更になりましたのでご注意下さい。
Monaca for Studyはどこからダウンロードできますか?
Android版はGoogle PlayからiOS版はApp Storeから、無料アプリとしてで入手可能です。
ライセンス別機能比較
  教育版 通常版
  フリー ベーシック スタンダード Free Education
(Silver)
Education
Gold
MonacaクラウドIDE 高速(当社比)
シンプル(当社比)
標準 高機能
ターミナル機能 不可
Monaca CLI
(Command Line)
不可
Monaca Localkit 不可
デバッガーアプリ Monaca for Studyを利用可能 Monacaデバッガー
デバッガー同時接続数 10
クラウドビルド 不可 3回 / 24時間 無制限
プロジェクト数 50 100 20 100
ストレージ 50MB 100MB 250MB 1GB 10GB
保存期間 最終更新から最低60日間 無期限 最終ログインから180日間 無期限
アーカイブ機能 × 無保証 ×
エクスポート 可能 不可 可能
チーム開発(プロジェクト共有) 不可 可能(個人間連携・同一エディション内) 不可 可能(個人間連携・同一エディション内)
アカウント管理 教育版アカウント管理機能 不可(Businessライセンス以上)
Cordova
バージョン選択
最新2バージョンのみ 旧版も利用可能
Cordovaプラグイン 教育用にアシアルが厳選したプラグインを豊富に利用可能 アシアルが厳選したプラグインを利用可能 カスタムCordovaプラグイン対応
エンタープライズプラグイン 不可(通常版のBusinessライセンス以上で利用可能)
iOSアプリアップロード機能 不可
Github連携 連携不可 SSO、publicリポジトリ連携のみ可能 リポジトリ連携可能
継続的インテグレーション(CI) 不可 月10回 月30回
デプロイサービス 不可 連携可能
In-Houseビルド 不可
PWAビルド 不可
Windowsビルド(Electron) 不可
サポートチケット 不可

ライセンスに関するQ&A

Goldライセンスは購入できますか?
現在Goldライセンスは教育機関限定で販売しております(Education Gold)。一般の方はProライセンスやBusinessライセンスをご検討下さい。
なお、コンテスト用途でアシアルがツール協賛として特別にGoldライセンスをご提供する場合があります。その場合はコンテスト期間限定で一般の方でもGoldライセンスをご利用頂けます。
Education GoldライセンスとProライセンスはどちらが上位ライセンスですか?
基本的にはEducation Goldライセンスです。
Education GoldライセンスとBusinessライセンスはどちらが上位ライセンスですか?
Businessライセンスです。サポートチケットやエンタープライズ機能の利用に差があります。
通常版のProライセンスを部活や研究室用に請求書払いで入手できますか?
Proライセンスはカード決済のみのため請求書払いは不可です。教育機関向けには同額で「Education Gold」を提供しており、請求書払いも可能です。こちらをご用命下さい。

機能に関するQ&A

ターミナル機能とは
MonacaクラウドIDE上でターミナル画面(いわゆる黒い画面)を起動してLinuxコンテナを操作する機能です。
フレームワーク開発などに便利です。
Monaca Docs – ターミナル機能
エデュケーション版のMonacaクラウドIDEが高速な理由
教育利用のために各種チューニングを行っています。また、ターミナル機能を外しているためプレビュー表示が高速です。
Monaca CLIとは
パソコン上からブラウザを介さずにコマンドラインでMonacaのプロジェクトを操作する機能です。
Monaca Docs – Monaca CLI
デバッガーアプリとは
スマホやタブレット上からアプリを介してプロジェクトの動作を確認するソフトです。
デバッガー同時接続数とは
複数のスマートフォンやタブレットをMonacaに接続してデバッグするときの接続上限数です。
プロジェクト数の上限
ライセンスによって同時に保有できるプロジェクト数に上限があります。例えば、Freeライセンスは現在3つまでプロジェクトを持てますが、4つ目を作成したい場合は、作成済みのプロジェクトを一つ消す必要があります。
プロジェクトのアーカイブについて
有料ライセンスでは使わないプロジェクトをアーカイブに保管できます。アーカイブに保管した場合はプロジェクト数のカウントから外れます。ただし、有料ライセンスの有効期限が切れてFreeライセンスに移行した際に取り出せなくなりますので注意して下さい。
Cordovaバージョン選択について
最新のOSに対応したアプリ開発を行うためには、最新のCordovaを利用する必要があります。事情によって古いOSに対応した開発を行う場合には旧バージョンのCordovaを利用する必要があります。通常版の上位ライセンスでは旧バージョンのCordovaも可能な場合には対応を行っています。
Cordovaプラグインとは
通常、ブラウザだけでは呼び出せないようなOSの機能を利用するための仕組みです。
MonacaではCordovaのカメラやコンパスやGPSなどを標準プラグインとして提供しています。
また、教育版ではQRコードプラグインを標準搭載いたしました(2020年度より)。
カスタムCordovaプラグインとは
外部のCordovaプラグインをMonacaのプロジェクトに組み込む仕組みです。
エンタープライズプラグインとは
アシアルで自社開発した企業向けのプラグインをプロジェクトに組み込む仕組みです。
アプリ内暗号化などの仕組みを用意しています。
Monaca Docs – エンタープライズ-プラグイン
Github連携とは
ソースコード共有サービスのGithubと連携する機能です。
Monaca Docs – GitHub との連携
iOSアプリアップロード機能とは
MonacaクラウドIDE上でアプリのビルドだけでなく「リリース」まで行える機能です。
Monaca Docs – iOSアプリアップロード機能
※ 本機能を使う場合でもAppleへの開発者登録や申請はお客様が自身で行う必要があります。
※ 本機能と関係なく、iOSアプリのビルドまでは全ライセンスで利用可能です。
In-Houseビルド
企業内限定で利用するアプリのビルドを行える機能です。
Monaca Docs – 公式ストア経由以外での配布
PWAビルド
PWA形式でWebサーバーにアプリをビルドできる機能です。
Monaca Docs – PWA アプリのビルド
Windowsビルド(Electron)
Windowsにインストールできる形式でアプリをビルドできる機能です。
Monaca Docs – Windows アプリのビルド

サポートチケット
有料のサポートチケットを購入してアシアルの「テクニカルサポート」を受ける仕組みです。
Monaca テクニカルサポート