概要
Monaca Educationで、Python言語を使ったプログラムを書くことができます。
本資料では、Pythonプログラムを書いて実行するための手順を示します。
これはBrythonというライブラリによって実現しています。
MonacaクラウドIDEにログインしたのち、ダッシュボードの『新しいプロジェクトを作る』から『Python(Brython)』テンプレートを選択することでPythonを実行できるプロジェクトを作成できます。
本プロジェクトに含まれる『python.py』というファイルにPythonのプログラムを記述することでPythonを実行できます。
Monaca Educationプロジェクトへの、Brythonライブラリの組み込みに関する詳細は、別資料
『Monaca EducationでのPythonコード実行のメカニズムと、高等学校『情報I』教科書向けの構成』
をご覧ください。
基本構造
Pythonを実行するためのMonaca Educationプロジェクトは、次のようなファイル構成になっています。
JavaScriptプログラムを書くために配置してあるmain.jsには、グラフ表示を行うJavaScriptのライブラリ(Plotly.js)を、Brythonの仕組みから呼び出すためのプログラム等が書かれています。このファイルは通常は変更する必要はありません。
Monaca IDEのプロジェクトパネルでは、次のように見えます。index.htmlと同じ階層にpython.pyがあることを確認してください。
これらのファイルのうち、Pythonプログラムを書くためのファイルは、python.pyです。
このファイルの23行目以降に、Pythonプログラムを書きます。
22行目までは、アシアルで用意したプログラムとコメントで、通常は変更する必要がありません。
ひな型プロジェクトの活用
アシアルではBrython組み込み済みのひな型プロジェクトを多数公開しています。これをインポートすることで、簡単にPythonプログラムを始めることができます。
アシアル情報教育研究所が出版する印刷教材のひな形は『教材利用者向けサポートページ』に掲載されています。
また、高校の教科『情報』の科目『情報Ⅰ』の教科書に掲載されているプログラムもひな形として公開しています。
教科書記載のPythonプログラムのサポート状況
TkInterやmatplotlibなど、Python言語に付属しないライブラリを利用するプログラムについては、アシアルがプログラムを提供していない場合があります。
また、アシアルが提供するプログラムの中には、JavaScriptのライブラリを使ってPythonライブラリの動作を模倣しているものが含まれます。これらは、教科書のプログラム通りではない場合があります(差異がある場合、プログラムにコメントでその旨を記載しています)。
各教科書会社の「情報I」用教科書記載のPythonプログラムのサポート状況の詳細については、各社の教科書のサポートページをご覧ください。
Monaca for Studyのサポート状況
アシアルが提供するPythonプログラムは、Monaca Educationで動作確認をしています。
Monaca for Studyでの動作は、iPhone版で確認済みです。
Android版での動作は、現在準備中です。